みなさんは「ノンブリードタイプ」という言葉をご存じでしょうか?
外壁塗装業界ではよく知られていますが、一般的にはあまり馴染みが無い言葉だと思います。
シーリング材の可塑剤(かそざい)がにじみ出て汚れがつく現象を「ブリード現象」と呼ぶのですが、こうした現象を起こさないシーリング材が「ノンブリードタイプ」なのです。
この記事では、ノンブリードタイプのおすすめシーリング材やブリード現象を起こさないための注意点などについて分かりやすく解説します。
「ノンブリードタイプ」とはシーリング材の種類の1つで、汚れが付かない性質を持つ製品のことをいいます。
シーリングを行なってから時間が経過すると、中に含まれている「可塑剤(かそざい)」がにじみ出て、塗装が黒ずんだり、ベタついたりするなど汚れが生じることがあります。
こうした現象を「ブリード現象」と呼びます。
ノンブリードタイプとは簡単に言うと、ブリード現象を防止する機能を持つシーリング材なのです。
ノンブリードタイプの中でも特におすすめなのが「変成シリコン系」の製品です。
変成シリコンとは、シリコン樹脂に類似する性質を持つ合成樹脂のことで、耐久性・耐熱性・耐候性に優れ、紫外線に強いのが特長です。
通常のシリコンよりはやや性能が劣りますが、塗料を重ねることが可能なので、シーリングが露出して家屋の美観を損なうことはありません。
また、ウレタンやアクリルよりも性能が高く、他のシーリング材にはない長所を数多く持っています。
例えば、木・石・コンクリート・金属・プラスチックなど多種多様な素材との密着性がよいので、さまざまな場所や用途で使用することが可能です。
陶磁器との相性もよいので窯業デザインの外壁などにも適用できるほか、水に強いため水周りでのシーリングにも適しています。
また、プライマー(接着剤のようなもの)を使わずに、そのまま塗装を行なっても色が定着します。
ここではブリード現象を防止するための注意点をご紹介します。
注意点は主に2つあります。
お店でシーリング材を購入する際には、ノンブリードタイプの製品を選ぶようにしましょう。
シーリング材には
の5つがあり、シリコン以外ではそれぞれノンブリードタイプが販売されています。
用途や目的に応じて適切なものを選ぶとよいでしょう。
ブリード現象を防止する機能を持つプライマーを使用するのも有効です。
プライマーとは接着剤の一種で、塗装やシーリング材などを外壁などの施工対象に密着させるために必要になります。
特に次の3つの条件がある時に使用するとよいでしょう。
シーリング工事を業者に依頼する場合の費用相場をご紹介します。
費用相場は施工方法が「打ち替え」と「打ち増し」で違ってくるので、まずは両者の意味を押さえておきましょう。
費用相場は次のようになります。
施工方法 | 単価(1mあたり) | 費用(2階建て30坪の家屋の場合) |
打ち替え | 700円~1,200円 | 105,000円~180,000円 |
打ち増し | 500円~900円 | 75,000円~135,000円 |
費用は打ち増しの方が安いですが、古いシーリングの上から新しいもので覆っているだけなので、すぐにヒビ割れなどの不具合が生じやすいというデメリットがあります。
その点、打ち替えの方は古いシーリング材を取り除いた上で新規にシーリングを施すので、耐久性や耐候性などが強化されて長持ちします。
割高ではありますが、打ち替えを選択した方が長期的にはメリットが大きいと言えるでしょう。
以上シーリング材のノンブリードタイプについて解説しました。
ブリードタイプを使用すると、どれほど上手に施工しても時間が経過するとどうしてもブリード現象が生じて外壁が汚れてしまいます。
そうならないためには、最初からノンブリードタイプで施工するのが合理的です。
必要に応じて、ブリード現象の防止機能を備えるプライマーを使用するのもよいでしょう。
工夫してご自宅の美観を保ってくださいね。
もしシーリング工事を検討中の方がいらっしゃいましたら「クレヨン」にぜひご相談ください。
弊社は、埼玉県春日部市・さいたま市を中心に外壁塗装や屋根塗装を行なっております。
塗装の本質である「家の耐久性向上」にとことんこだわる弊社は、お客様のご要望に合わせて最適な塗料を用いた施工を良心的な価格にてご提案いたします。
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