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「シリコンに塗装したい」は無理?シリコンに塗装する際の注意点2023.10.13

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シリコンとはケイ素樹脂で、外壁塗装の際にはコーキング材として補修に使われます。
DIYでもよく使われるので、「シリコンに塗装したい」と思う方もいるでしょう。

今回は、シリコンにコーキング材が塗装できるかどうか、塗装する際の注意点などを紹介します。
外壁塗装を検討している方は参考にしてください。

「シリコンに塗装したい」は無理?シリコンに塗装する際の注意点

シリコンのコーキング材を使うなら屋根がおすすめ

シリコンのコーキング材は、隙間や目地を埋めて機密性や防水性を高めるために用います。
ホームセンターで手軽に入手でき、価格も安価なのでエクステリアのちょっとした補修にも使えて便利です。

シリコンのコーキング材は、色つきのものと白色の製品があります。
外壁の補修に使う場合は、外壁の色に合わせたものを選びましょう。
そうすれば、コーキング材だけが悪目立ちしません。
ただし、シリコンのコーキング材の色はアイボリー系・グレー・黒・ブラウン系など限りがあります。
青や紺、赤系統など外壁は不用意にシリコンコーキングを使うと、その部分だけ浮き上がってしまうかもしれません。

また、どうしても白いコーキング材しか手に入らなかった場合は、屋根など目立たない場所に使いましょう。
屋根ならば上空から見なければ色の違いもわからず、目立ちません。

シリコンに塗装したい場合の注意点

シリコンは塗装できます。
しかし、シリコンに塗装する際は、以下のような注意点があります。

シリコンに塗装するのはプロでも至難の業
専用塗料はあるが寿命は短い
シリコンコーキングと外壁の色が違う

注意点を確認したうえで塗装するかどうか決めましょう。

シリコンに塗装するのはプロでも至難の業

シリコンは塗料が付着しにくい性質を持っています。
シリコンを触ってみればわかりますが、つるつるとしていて塗料がうまく乗りません。
塗装業者でもシリコンに塗装するのは至難の業です。

一般的にシリコンでコーキングされた場所に塗装する場合は、シリコンのコーキングを剥がしてから塗装可能なコーキングやシーリングを打ち直して、その上から塗装をします。

そのため、DIYでシリコンコーキングを多用してしまうと、補修費用が余計にかかる恐れもあるでしょう。

専用塗料はあるが寿命は短い

技術の進歩により、シリコンにも塗装できるという触れ込みの塗料も増えました。
しかし、専用塗料で塗装をしても寿命は短めです。
塗装業者でも、10年以内に塗装が剥がれる可能性があります。

塗装が剥がれかけの場所はとても目立ちますし、みっともなく見える場合もあるでしょう。
専用塗料を過信しないようにしましょう。
インターネット等で「シリコンに塗装可能」と盛んに宣伝されていますが、塗装がいつまで持つかまでは明記されていません。
小まめに塗り直せなければ、塗らないほうがよいケースもあります。

シリコンコーキングと外壁の色が違う

色つきのシリコンコーキングを使った場合でも、外壁の色とは微妙に違う色合いになる場合がよくあります。
現在は技術の進歩によって、外壁塗装に使える色も増えました。
そのため、シリコンコーキングの色と外壁の色が微妙に合わないといった事態も増えています。

シリコンコーキングで補修する箇所が増えるほど、外壁との色の違いが目立つでしょう。
場合によっては、ひび割れなどがより目立つ可能性もあります。
外壁は、家の第一印象を決める大事な箇所です。
そこでまだら模様になってしまったり、塗料が剥がれてコーキングの白い色が露出したりすれば、うらぶれた印象を見る人に与えます。
一度剥がして再修理すれば、一層費用がかかるため、慎重に行いましょう。

シリコンに塗装したい場合は変性シリコーン系コーキング剤

シリコン系のシーリングで外壁を修理し、なおかつ塗装を行いたい場合は変性シリコーン系コーキング材を使う方法がよいでしょう。
変性シリコーン系コーキング剤とは、主剤と硬化剤を混ぜ合わせ、化学反応によって硬化させるコーキング材です。

シリコンコーキングに比べて取り扱いが難しい点がデメリットですが、塗装が可能なため、目立たない形で外壁の修理ができます。
変わった色の外壁でも、変性シリコーン系コーキング材を使えば、目立たず修正が可能です。

変性シリコーン系コーキングはAmazonや楽天などの大手インターネット通販でも販売されているので、DIYでも活用できます。
なお、変性シリコーン系のコーキング材は外壁や板金などに使えますが、浴室やキッチンなど常時水に濡れているところには使えません。
通常のシリコーン系と使い分けるといいでしょう。

まとめ

今回はシリコンに塗装したい場合の対処法と注意点を紹介しました。
現在はDIYが盛んとなり、大きな修繕などもDIYで対処する方も増えています。
また、シリコーン系のコーキング材はホームセンターやインターネット通販で気軽に入手できるので、いろいろな修繕に活用可能です。

しかし、シリコンに塗装するのはかなり困難であると知っておきましょう。
無理に塗装して結局うまくいかず、塗装業者に再塗装してもらう場合は、シリコン系コーキングを一度剥がして別のシーリング材で再修理する必要があります。
普通に塗装を依頼するより余計な費用がかかります。

シリコンに塗装できると言われている塗料も、寿命が短いので注意が必要です。
どうしてもシリコンに塗装したい場合は変性シリコーン性塗料を使いましょう。

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